惡の華

第十回

視聴期間:2日間

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解説

『少年よ、どんな気分だ。 
凡てが虚構に過ぎぬことを思い知らされた
今宵、この陰惨な苦惱の瞬間は。
今の今まで、己を保つために信じてきた
僅かばかりのささやかな哲學が崩壊するさまは』
惡魔が目敏く絶望の匂ひを嗅ぎ付けて來て 少年に問ふ。
容赦なく降注ぐ冷たい雨粒が
ただでさへ蒼い少年の頬を更に蒼白く変へて
少年は無言のまま、暗い森に立ち竦む。